子育てと仕事の両立は本当に大変です。働くママにとって、永遠の課題ではないでしょうか。なかでも幼稚園ママには、幼稚園ママならではの悩みがあります。私も数年前に、幼稚園ママという立場でその壁にぶち当たりました。幼稚園ママでも働ける?幼稚園ママに仕事がないって本当?幼稚園ママが働くために必要なこと、知っておきたいことをまとめました。新しい一歩を踏み出すお手伝いができれば嬉しいです。
この記事はこんな方に向けて書いています
- 幼稚園ママだけど働きたい
- 他の幼稚園ママは働いているのか気になる
- 幼稚園ママが働くのは無理だと思っている
元採用担当だから分かること
それは、この2つ。
・企業がどんな人材を欲しがっているか
・その人に合った仕事は何か
元採用担当の経験を活かして、この2つを掘り下げていけるのではないかと思っています。
出産前に6年、出産後はパートで6年、計12年複数の会社で採用関連の仕事に携わってきました。新卒採用、中途採用、研修、と一通り担当する中でたくさんの人たちと出会い、数えきれないほどの履歴書もチェック。
たくさんの書類を見続けるうちに、「この人はきっと最終面接までいくだろうな」「この人は違う職種の方が向いているのではないだろうか」といったことが、なんとなく分かるように。
面接で熱い想いをぶつけてくれた学生が入社に至った時、「働きたい」と思う人と、その会社とを結びつける採用の仕事。なんて素晴らしいのだろう!と、私まで熱くなってしまいました。
それから数年後。出産を経て、私は「ママ」という立場になりました。ママだからこそ、ママたちの悩みが分かる。「元採用担当」という自分の経験を絞り出して、「働きたい」と思うママたちと仕事を結びつけるお手伝いがしたい、そう思うようになりました。
幼稚園ママは働きたい?働きたくない?
実は、幼稚園ママでも「働きたい」と考えている人は意外と多いのです。
次男が通っていたこども園は、幼稚園→こども園になった園だったので、実態はほぼ幼稚園。こども園のママたち、近隣の幼稚園のママたちに世間話がてらリサーチしてみましたが、「働きたい!」と思っているママが多い印象でした。実際に働いているママもチラホラ。
一方で、保育園に入れず仕事を諦めたママもいました。
「働きたくない」と言っているママたちも、「今は働きたくない」というだけで、「小学校に入ったら」「高学年になったら」などと、働き始める時期を模索しているようでした。
ちなみに、我が家は次男が入園のタイミングで転居したのですが、その時に入れる保育園はひとつもありませんでした。仕事も既に辞めていたので、保育園の待機枠にすら入れず、「もうしばらくは働けないかも」と諦めモードに。
子どもが幼稚園に入園すると、ママの自由時間が一気に増えます。「その時間を少しでも収入に繋げたい」と考えるママは少なくないようです。
それなら働けばいいじゃない?
ところが、そう簡単な話ではないのです。
幼稚園ママが働けない理由
①幼稚園は親参加の行事が多い
長男はずっと保育園、次男は転居に伴い保育園→こども園へ。そこで驚いたこと。幼稚園(こども園)は親が拘束される時間が多い!!
保育園は「親が働いている」前提なので、行事は全て土日。平日は保育参観が年1回のみでした。行事の準備も全て先生たちがやってくれるので、親は当日を待つのみ。
一方、幼稚園。運動会などのビックイベントは土日ですが、○○発表会、お芋掘り、おもちつき、クリスマス会、ハロウィンパーティ……よくこんなに行事を思いつくな、というくらいたくさんの行事(悪口ではありません!褒め言葉。笑)が全て平日に。保護者主催で準備するイベントもありました。保育園と幼稚園の違いはたくさんありますが、これが一番分かりやすい違いのような気がします。
②幼稚園は帰宅が早い
近隣の幼稚園も同じなのですが、息子が通っていた園は9:00~14:00。朝は子どもを送って行き、帰宅して家事して買い物したらあっという間にお迎えです。
預かり保育を実施している幼稚園もありますが、多くは別料金になります。息子の園は、30分100円、おやつ別料金100円でした。「100円……まぁいいか」なんてやっていると、月末の請求を見てヒンヤリ。保育園時代は8:30~17:30まで預かってもらっていたので、預かり時間は1日9時間。幼稚園では5時間。当然、働ける時間も限られてきます。
③夏休みなどの長期休みがある
保育園でのお休みは年末年始だけでしたが、幼稚園は年に3回(春、夏、冬)長期休暇があります。特に夏休みは、1ヶ月以上も休暇が続く超ロングバケーション!このロングバケーションがネックになって働けないママは大勢います。
ちなみに、息子の通っていた園では夏休みも預かり保育が利用可能でした。しかし、利用金額は3万円!!「印刷ゼロ1個間違えている……?」と衝撃を受けました。できればこれは使いたくないというのが本音。
では、働く幼稚園ママはどうやって夏休みを乗り越えているのか?そちらは長くなりますので、また別記事でご紹介したいと思います♪
幼稚園ママにできる仕事はない?
結論から言うと、NO!
大丈夫です。あります。
幼稚園ママが仕事を探すときに必要なことを意識すれば、絶対に仕事は見つかります。
- 仕事の選択肢を広げる
- 優先順位を決める
- チャンスを逃さない
「幼稚園ママがパートするならスーパーかファミレスじゃない?」
実際、スーパーやファミレスで働いているママも多いですが、仕事はそれだけではありません。思い込みは禁物!求人サイトや情報誌を見てみると、意外とたくさんの時短の仕事があります。黙々と働くのが合っているから、と倉庫作業しているママ友もいますし、時間帯をずらして夜勤の仕事を選んでいる人も。
まずは、他の幼稚園ママがどんな仕事をしているのかリサーチしたり、求人サイトを眺めたりしながら情報収集していきましょう。
ちなみに私は、他のママさんからの情報で在宅ワークの存在を知りました。当初、私の選択肢に「在宅ワーク」は入ってなかったのですが、(というか幼稚園ママは働けないと諦めていた)それがきっかけで、今があります。広げた選択肢の先に、意外と自分の適職や「好き」に繋がることが待っているかもしれません。
(在宅ワークについてはこちらの記事でご紹介しています。興味があったらご覧いただけると嬉しいです♪ →まずは月3万円稼ぐ!子育てママにおすすめの在宅ワークサイト3選)
次に優先順位を決めること。
仕事内容、稼働時間、自宅からの距離、シフト、時給。条件面での優先順位を決めていきましょう。幼稚園ママだと、稼働時間やシフトが上位に入ると思いますが、土日はどうするか。週に何回働くか。そういった部分でも選べる仕事は変わってきます。実際に求人情報を見始めると、自分の軸もどんどんブレてしまうので、探し始める前に自分の中で優先順位をしっかり固めておくのがオススメです。
最後に、「チャンスを逃さない」こと。
あなたが「良さそう」と感じた仕事は、おそらく他の幼稚園ママも「良さそう」と感じるものです。小学生ママにとっても「良い」仕事かもしれません。つまり、ライバルは大勢いるということ。
「良さそうだけど、どうしようかな」「本当に大丈夫かな」などと悩んでいる間に、その求人枠は埋まってしまう可能性も。「良いかも」と思ったら、即応募です!!応募しただけではまだ採用は決まりませんので、焦らなくて大丈夫(笑)
「本当に大丈夫かな」と不安に思う部分は、面接で直接聞いてみればOK。心配している子どもの突発な休みや長期休みなど、意外と何とかなるかもしれません。
「心配事の9割は起こらない」という言葉があるように、取り越し苦労で終わることも多くあります。
大事なのは、勇気を持って一歩踏み出してみること。チャンスを逃さないことです。
仕事時間で得られるのは収入だけじゃない!まずは短時間でもTRY!
お小遣いが欲しい。自分で使える自由なお金が欲しい。
私が再び働き始めた理由です。
でも、仕事で得られるのは収入だけではないと実感しています。
社会と繋がれると言ったら大袈裟かもしれませんが、自分の世界が広がったと思っています。夫が朝早く家を出て、夜遅く帰ってくるまで子どもと2人きり。もちろん子どもは可愛いですが、孤独を感じることが多々ありました。
子育ては楽しいけれど、時に辛い。仕事をして、「子育て以外の世界を持てたこと」は私にとって大きなことでした。
たった5千円でも、「自分の力でお金を稼げた」という自己肯定感も。
「やるじゃない、私」「家事も育児もしながら、稼げるとか天才」「幼稚園ママだけど、ちゃんと仕事できてるじゃない」
上がり始めた自己肯定感は底知らず(笑)。自分で自分を持ち上げ、わっしょいわっしょい、ここまできました。
だから、「本当は働きたい」と思っている幼稚園ママさんに言いたいのです。
まずは短時間でも働いてみませんか?
その結果、「意外とうまく両立できる」となるかもしれないし、「やっぱり今は働くのはキツイ」と思うかもしれません。でも、自分が行動した結果で分かったことは、自分の納得感も違います。
「幼稚園ママに仕事は無理」、から一歩抜け出してみませんか。
私も働きたいママを全力で応援していきたいと思います!!