【オススメ漫画】 『7SEEDS』 田村由美

読書
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漫画もドラマもハマった「ミステリと言う勿れ」。いやぁ、面白かった、面白かったとあちこちで話していたら、「同じ作者さんの『7SEEDS』も面白いよ」とオススメされたのが、読み始めたきっかけ。ページをめくる手が止められなくなり、36冊(35巻+外伝)一気読みしました!面白かった!!!「何か面白い漫画ないかな?」と探している方に、自信を持ってオススメできる作品です。少女漫画というカテゴリーにおさまらないような壮大な世界観、魅力的なキャラクターたちに心奪われます。

 

 

あらすじ

少女ナツが目を覚ますと、辺りは海。

突然荒れ狂う海に放り出された彼女は、嵐と蟬丸、牡丹と共に島へと辿り着く。

その島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や、凶暴化した動物や昆虫に次々と襲われ、死と隣り合わせのサバイバル生活へと放り込まれる。

そんな中、ガイドだと名乗る人物より信じられない計画の話を聞かされる。

それは、人類絶滅を回避するため、若く健康な人間を冷凍保存し、災厄が過ぎ去った後の世界に人類の種を残そうという壮大な計画「7SEEDS計画」の話だった。

彼女らはその計画に選ばれた人間なのだと初めて知り愕然とするのであった。

「7SEEDS計画」に選ばれた若者たちは変わり果てた世界で、過酷な環境にさらされながらも懸命に生きてゆく。

引用先:アニメ「7SEEDS」公式サイト 

 

 

 

読んだ感想

SFはあまり好みではないのですが、そんな私でもどハマリ。

人類滅亡?冷凍保存??

ちょっと私の読みたい物と違うかも……という懸念などすぐに吹き飛び、「読んで良かった!」の一言。

たくさんのキャラクターが出てきますが、キャラが渋滞することなくスムーズに読み進められます。キャラクターたちが生き生きと魅力的なのは、細かい心理描写が描かれているから。田村由美さんの表現力、素晴らしいです!!

それぞれのキャラクターたちの過去と共に明かされていく、なぜ人類が滅亡したのかという謎。7SEEDS計画の全貌。

めでたしめでたし、の話ばかりではなく、時に残酷な場面も。具体的に残酷な画が描かれているわけではないのに、読者の想像力を駆使した演出はホラー小説やミステリー小説にも通じるものがあります。胸が詰まるような気持ちになりながらも、最後に希望があることを祈りながらどんどん読み進め、没頭して読了しました。

 

この先はどうなるの?

え?これ助かるの?!

 

と続きが気になり、ページをめくる手が止まらず。

気がつけば36冊(全35巻+外伝)を一気読み。

 

中身の濃さに、読後はずっしりと満腹に。重めのミステリー小説を1冊(いや2,3冊?)読み終えたくらいの充実感がありました。

 

同じ田村由美さんの「ミステリと言う勿れ」、菅田将暉さん主演でドラマ化もされた人気漫画です。

ミステリと言う勿れでは、主人公の久能整くんの台詞が話題になりました。共感したり、納得したりするような台詞が胸に刺さり、「すごい漫画だな~」と思ったのを覚えています。

7SEEDSでも、そのような台詞がたくさん出てきます。物事の本質を突くような名台詞の数々に、胸がギュッとなったり、じわーっと温かくなったり。改めて、深い漫画です。

 

新たな環境に適応し、新しい人間関係を築いていく登場人物たち。

新しい環境に適応し、人間関係を築いていくのは、私たちの日常生活でも同じこと。過酷な環境でも、前を向き、自分を見つめ直し、「生きる」ことを考える姿に勇気をもらえます。

 

 

少女漫画に抵抗がある人にもオススメ

7SEEDSを読了後、他の人はこの漫画にどんな感想を抱いたのだろうと気になりリサーチ。読了直後の私と同じ、もしくはそれ以上にみなさん熱い!熱いコメントを読みながら、「そうそう!あそこ良かったよね~」と感情移入していると、ひと際熱いレビューが。

なんと、お笑いグループ「パンサー」の管さんのレビュー記事でした。

管さんと言えば、王様のブランチ「語りたいほどマンガ好き」のコーナーで、その漫画愛を披露しています。

 

「男だから少女漫画読まない、とか勿体ないって!」

と熱弁する姿が印象的でしたが、こちらのレビューでもやはりそう仰ってました(笑)

そんな管さんが、「少女漫画に抵抗がある人にもオススメしたい」と紹介していたのが、この7SEEDS!

さすが管さん!!分かっていらっしゃる!!!

 

ちなみに私は少女漫画に抵抗はないけれど、恋愛だけの少女漫画はもういいかなぁ~というお年頃(笑)

そんな40過ぎの私にも、ドストライクな漫画でした。

※参考までに、菅さんの熱い記事はこちらです→ 田村由美「7SEEDS」を男子目線で語りたい!【パンサー菅の俺の少女漫画】 | ふたまん+

 

若い頃、私は漫画をあまり読まなくて小説ばかり読んでいました。漫画が嫌いだったわけではなく、「漫画なんて読書のうちに入らない!」と、ちょっと格好つけていたところもあり。

漫画も小説と同じくらい、感動できて、共感できて、立派な読み物。立派な読書だと、今は胸を張って言えます。格好つけていた分、損していたことも多かったのかなぁ、と過去を振り返り思います。

格好つけてガチガチに纏っていた鎧を外せるようになって、自然体でいいんだと思えるようになったから、最近は気楽に生きられているのかもしれません。歳をとるのも悪くない♪

これからも、自然体で楽しく生きて行こうと思います!

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