切迫早産の入院、心配なことのひとつに入院費用があるのではないでしょうか。私も長男、次男と二度の切迫早産入院を経験しましたが、予想外に長引いていく入院に「最終的に一体どのくらいお金がかかるのだろう…」とヒヤヒヤしました。今回は、切迫早産の入院に実際にどのくらい費用がかかったのか、民間の医療保険は必要かどうかについてまとめたいと思います。
費用のこと以外でも、切迫早産の入院で気になること、不安なことはたくさんありますよね。こちらの記事でも入院のあれこれをご紹介していますので、良かったら合わせてご覧くださいね! →切迫早産ブログ 入院に必要な持ち物や一日のスケジュールは?長い入院生活で役立ったものもご紹介します!
切迫早産ブログ 二人目の妊娠中も入院に!上の子の預け先、お世話はどうするのがベスト?
切迫早産で入院!費用はどのくらいかかる?
総合病院か個人病院、助産院かによっても費用は違ってくるようですが、参考までに私の場合を紹介させていただきますね。
私は個人病院で妊婦健診からお世話になっており、そちらに入院しました。
入院当初は慣れない生活にストレスが溜まっており考える余裕もなかったのですが、入院生活に慣れてくると入院費用のことが気になりだしました。(入院生活のストレスやメンタルを保つためにやったことは、こちらの記事でまとめています。→ 切迫早産ブログ 入院中のストレスをどう乗り越える?メンタルを保つためにオススメしたい3つの方法)
看護師さんに尋ねてみると、「今後の検査や入院期間も変動するかもしれないので、最終的な費用はまだ分かりません」とのことでしたが、「目安として1日1万円くらいと考えていただければいいと思います」と返答がありました。
今後の薬の増減や検査によっても異なるとのことですが、最低で1万円…
ちなみに個室を希望するとプラスで1日1万円かかると言われました。当時の私は相部屋だったので、個室に移りたかったのですが…断念しました。入院期間がはっきりと決まっていない中、1日2万円はとても決断できませんでした。
高額療養費制度を利用する
通常の妊娠、出産は保険適用がありませんが、異常妊娠、出産には「医療行為」が必要となるため保険適用となります。風邪などの通院と同様に、自己負担額は3割となります。
3割負担でも入院費用は1日1万円。私の場合は4週間入院していましたので、既に28万円は確定です。切迫早産では2ヶ月、3ヶ月入院する人も珍しくないので、そうなると費用は60万、90万と増々高額になります。
そこで利用したいのが「高度療養費制度」です。
高額療養費制度とは、入院や手術などにより医療費の支払いが高額になった場合、一ヶ月の自己負担額を一定額まで減らすことができる制度です。
自己負担額の上限は所得などの条件により変動しますが、平均的な会社員世帯の収入で約8万円程度(※)です。
通常の出産時には対象となりませんが、切迫早産や切迫流産、帝王切開など「医療行為」が必要な妊娠・出産においては対象となります。
入院中、事前に申請書を提出しておくことにより、退院時の支払いを上限金額(8万円)にすることができます。申請書の入手方法は保険により異なりますので、加入している保険組合や国民健康保険窓口へお問い合わせください。
※所得などの条件、支払いの上限金額などの詳細につきましては、ご加入の保険組合へご確認されることをお勧めします。
民間の医療保険は必要?
「高額療養費制度」があるなら、民間の医療保険は必要ないのでは?
と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もそう思っていました。結論からいうと
民間の医療保険は入っておいて損なし!
です。
保険に全く詳しくない私ですが、「入っておいて良かった~」としみじみ感じました。
高額療養費制度により自己負担額はかなり少なくなりましたが、ゼロになったわけではありません。また、高額療養費制度は「医療行為」にかかる費用のみが対象となります。
食事代、差額ベッド代、日用品代…などは全額自己負担となり、これも積もり積もってなかなかの金額になりました。(金額詳細は忘れてしまいました。すみません。)
ここで民間保険の登場です!
私が入っていたのはSOMPOひまわり生命のフェミニーヌという保険です。
月の保険料を安く抑えるため、最低限の保証だけを付けていたプランでしたが、病気やケガで入院したときには1日5,000円が支給。さらに女性特有の病気(切迫早産も該当しました)で入院の場合にはプラス5,000円という特約がついていたので、1日1万円支給される計算になりました。
私は4週間入院だったため、28万円が支給されそのお金で自己負担金も清算することができました!
出産後は赤ちゃんのものを揃えたり、内祝いやオムツ、ミルクなどの日用品を購入したり、何かとお金が必要になります。入院費用の心配をせず、切迫早産の治療に専念するためにも保険に入っておくのがお勧めです。
※内祝いですが、退院後にバタバタしながら選ぶのはなかなかの重労働です。せっかくなら「ありがとう」の気持ちが伝わるセンスの良い物を贈りたいですよね。入院中、時間のある時にじっくり選んでみてはいかがでしょうか?
妊娠・出産に備える医療保険の人気TOP3
妊娠・出産はもちろん、女性特有の病気に備えるために人気の保険をリサーチしてみました。
色々な比較サイトやランキングサイトを見てみましたが、どのサイトでも人気の高かった商品を3つご紹介したいと思います。
※どの保険も正常妊娠・出産の場合は保障対象にはなりません。切迫早産、切迫流産など妊娠中の異常に関するもの、帝王切開は保障の対象になるものが多いようです。
女性特有の病気やがんはもちろん「全てのがん」「妊娠出産」に対しても入院保障が手厚い。死亡保障も共にカバーできるため、シンプルで分かりやすくこれ1本で安心できる。3年ごとにもらえるボーナス(生存給付金)もあり、入院等で保険金の支払いがあった場合でも受け取りができる。ボーナスとして戻ってくる分を計算するとコスパが良いことも人気の理由。
月々の保険料がリーズナブルで、同レベルの入院給付金がもらえる保険と比較するとかなりコスパが良い。入院、手術に重点を置いた保障があり、日帰り入院や外来手術も給付金支給対象になる上、先進医療への保障もあらかじめ付帯している。もちろん女性特有の病気やがんへの保障も手厚いので、検討する際に加えてほしい商品。
メットライフ生命 「終身医療保険フレキシィS[女性専用タイプ]
終身型の医療保険に女性特有の病気への保障を加えたタイプの保険。シンプルコース、保障充実コースの2つから選ぶことができ、どちらのプランにも先進医療の医療保障が付いているのもポイント。短期の入院でもまとまった給付金がもらえる「短期入院定額払い制度」や、5年ごとにもらえる「健康お祝い金」も特徴のひとつ。お祝い金があるタイプの保険ではかなりコスパが良いと評判が高い。
妊娠・出産は保険を見直すチャンス!
結婚、妊娠は人生の中で大きくライフスタイルが変化するイベントです。
引越し、子どもの教育費、進学資金、老後の生活…
今後、たくさんの費用が必要になってきます。そんな中、不慮の事故や病気などで更に費用が必要になる場合もあります。「万が一」の時に備えて保険に入っておくことで家族みんなが安心できます。
また、「万が一」の事態がなかったとしても子どもや自分たちの将来のことを考えて上手に備えておけるといいですよね。
妊娠・出産を機に、女性の医療保険だけではなく家族全体の保険について見直してみるのはいかがでしょうか。夫婦の生命保険、医療保険、子どもの学資保険…本当に必要なのはどの保険で何の保障なのかを考えることで、無理することなく備えていけたら嬉しいですよね。
ちなみに私は保険にはとても疎く、保険の種類も多過ぎてどこをどう比較すれば良いかも分からなかったため、プロに相談しました。高い商品をゴリ押しされたらどうしようとか、希望がしっかり伝わるのかとか不安だったのですが、そんなことは一切ありませんでした。
いくつかお勧め商品の特徴を説明していただき、こちらが検討しやすいように資料を用意していただいたので、とても助かりました。リモートで相談に応じてくれる会社もありますので、気軽な気持ちで問い合わせてみるのもアリだと思いますよ!
切迫早産での入院が長引いても医療保険に入っていれば安心!
高度療養費制度を利用することで、自己負担額が一定の金額に抑えられるとはいえ入院期間が長引けばその金額も大きくなっていきます。また、高度療養費制度の負担額計算の対象外となっている費用(差額ベッド代、テレビ代、日用品など)も積もり積もると大きな負担になります。お金のことを気にせず治療に専念するためにも、医療保険で備えておくと安心です。特に女性に多い病気やけがに手厚い保障がついているタイプの保険は、今後の人生の備えとして「入っておいて損なし!」と思います。
もちろん、健康で過ごすのに越したことはないので「健康お祝い金」が出るタイプの保険を選んで、健康で過ごすことを目標にするのも良いですね!
私は切迫早産の入院が人生で初の入院となり、初めて保険のことを考えるきっかけとなりました。いつどのタイミングで保険が必要な場面がやってくるかは分かりません。切迫早産などの妊娠、出産に関わるトラブルは、ただでさえ不安が大きく、心配なものです。「とりあえずお金の面は心配ない」と思えるだけでも、気持ちが少し軽くなるのではないでしょうか。
長くなりましたが、切迫早産やその他の妊娠トラブルで入院されている方、切迫早産で入院になるかもしれない方、全ての方が無事に出産できるよう心からお祈りしております。