認定こども園のデメリットは何?働くママはどうしている?保育園と違う役員活動

教育
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次男が認定こども園に3年間通い、その中で2年間役員をやりました。長男の保育園時代にも役員をやった経験があったのですが、こども園での役員活動は保育園とは全く違うものでした。専業主婦、兼業主婦が混在するこども園ならではの問題もあります。認定こども園で役員をやることのメリット・デメリットを保育園との違いも含めてご紹介していきます!

保育園との違いは、お金の面やクラスでの様子などを通して実感することもありました。実際に入園して分かったこども園のメリットやデメリットについてはコチラの記事でまとめています。よろしかったらご覧ください。→ 認定こども園のデメリットは何?保育園・幼稚園と比べて給食費・保育料の違いは?

 

認定こども園での役員活動とは?

 クラスの代表という存在

 認定こども園の役員に選ばれると、実際にどのような仕事をするのでしょうか?

息子の通うこども園での仕事内容になりますが、近隣の幼稚園ママに話を聞くと、似たような活動をしている園が多いようです。

まず、年度初めの保護者会で各クラス2~3名のクラス役員を選出します。(息子の園は3名でした)

クラス役員はクラスの代表という立場になり、クラスごとのイベントを考えたり(クリスマス会やハロウィンパーティなどを実施しました)、クラスへの連絡事項をメールしたりします。

また、年度末には担任の先生へお礼のプレゼントを渡すのですが、クラスの皆さんからお金を集めたり、寄せ書きを集めたり、その寄せ書きをデコったり…これがなかなかの重労働でした。私は細かい作業が苦手なので重労働と感じましたが、そういった作業が好きなママにとってはとても楽しかったそうです。

各クラス役員が集まり、全体の中から本部役員を決めます。

本部役員は会長、副会長、会計、会計監査、書記です。その他にも地区委員のような、外部の会合に参加するメンバーも決めます。

 

主な活動は園行事のお手伝いとクラスイベントの企画

役員の主な活動は、園行事のお手伝いとクラスイベントの企画です。

クラスの親睦を図るため、イベントを考えて準備します。企画や準備など大変なこともありますが、クラスの一体感や子どもたちが喜ぶ様子などを見ると「やって良かった」と思います。

園行事のお手伝いは、役員だけでなく、保護者全員で参加します。運動会、演技発表会、音楽会、おもちつき…などの行事に保護者が分担して参加するので、その調整をするのが役員の仕事です。

園と保護者のパイプ役となって、お手伝いに来てくれた保護者の方をまとめ指示を出すこともあります。

本来ならば観覧するだけの行事ですが、お手伝いすることで、運営側として参加できる醍醐味もあります。リハーサルから参加できたり、お手伝いしながら観覧できたりするのでいつもとは違う子どもの姿をじっくり堪能できます。

 

また、息子の園では役員主催の行事もありました。

「夏祭り」といって、縁日とバザーを合わせたようなものを開催していました。夏祭りは、どのようなお店を出すか、どのクラスが担当するか、といった企画から仕入れ、準備まで全て自分たちで行います。

フランクフルトや焼きそばのような食べ物から、ハンドメイド商品まで多彩なお店が並び、楽しみにしている子どもや保護者も多くいます。

役員活動の中でも一番の山場であり、大変なこともたくさんありましたが、役員の一体感も高まり文化祭のような楽しい気分を味わうこともできました。(まさか、この年で文化祭なんて…笑)

無事にお祭りを終えた後の打ち上げのビールが美味しかったこと!!

 

認定こども園での役員をやるなら学年選びもポイント

役員をやる上で、学年選びもポイントです。それぞれこのような特徴があると思います。

・年少
入園したばかりなので、役員のことがよく分からず立候補に躊躇する人が多い傾向も。上にお兄ちゃん、お姉ちゃんがいて園の事情がよく分かっている人が立候補したり、プレからの顔見知り同士が立候補したりする。

・年中
年少よりも幼稚園に慣れてきたこと、役員の活動がなんとなく分かってきたことで立候補する人も多い。「来年、年長でやることになったら大変そう」といった後押しもあり、けっこうすんなり決まる。

・年長
年長の役員から会長、副会長が決まることが多いため、なかなか決まらないことも。会長、副会長以外にも本部役員になる可能性がある、行事のお手伝いの中でも中心になる、といったことから懸念する人も。前年度の後半くらいから、年長役員や会長を誰がやるかについて水面下で駆け引き(?)が始まる(笑)

 

冒頭で3年間のうち2年間役員を経験しました、と書かせていただきました。私は年少の時に1回と、年長で1回、役員をやらせてもらいました。

年長では会長をやらせてもらったこともあり、年少の役員時代とは全く異なる1年間でした。会長としての1年間は学ぶこと、考えることが多く、身もすり減りましたが…充実した1年となりました。こちらは、長くなりますので、また別の機会にまとめたいと思います。

 

ちなみに年少の時には引越してきたばかりで誰も知り合いがいなかったため、「知り合いが増えるかも」といった下心から立候補。

年長では、「誰も立候補が出ず、誰かが嫌々やるくらいならやってみようかな。記事のネタにもなるかもしれないし」といった、これもまた下心で立候補しました。

「また出てきたな!」と反感も買うかなと思いましたが、みなさん温かく応援してくれて感謝でした。

 

認定こども園で役員をやるメリット【やって良かった派が多数】

認定こども園で役員をやるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

私が実際に役員をやってみて感じたメリット、役員を一緒にやったメンバーに聞いたメリットは下記のとおりです。

・他の学年、クラスに知り合いが増える
・運営側として行事に参加することで違った楽しみがある
・園に行く機会が増えることで、園での子どもの様子をこっそり見ることができる
・一年間がとても充実していた
・子どもが喜んでくれる
・他のママたちがものすごく感謝してくれる

役員会での集まり、行事の準備などで自然と色々な保護者の方たちと交流を持つようになり、園に知り合いが増えます。これは年少で役員に立候補した私が持っていた、「知り合いが増えるかも」といった下心と見事に合致しました。

「一年間がとても充実していた」というのは、役員メンバーから出た感想の中で一番多いものでした。確かに大変なことや、正直めんどくさいこともありましたが、それらも含めて役員にならなければ経験できなかったことです。

最後に「やって良かった!」と思えただけで、やってみた価値があるのではないでしょうか。

 

一年の終わりには他の保護者の方たちから「一年間おつかれさまでした!」とプレゼントまでいただき、ウルっとしたのを覚えています。知り合いが欲しい下心、記事のネタにしたい下心から立候補したのに、プレゼントまでいただいてしまい…「あぁ、もっと頑張れば良かった」とちょっと反省(笑)

 

認定こども園で役員をやるデメリット【働くママはどうする?】

認定こども園で役員をやるデメリットはどうでしょうか?

私が実際に2年間活動して感じたデメリットはこちらです。

・仕事が多い
・働くママは仕事を休まなくてはいけないこともある
・役員になるのは専業主婦のママが多いため専業ママに合わせた内容
・ボランティアの域を超えている

 

認定こども園は専業主婦のママ、フルタイムで働くママが混在しています。そのライフスタイルや考え方の違いから、ママ同士の間でも意識のズレがあります。(詳しくはこちらの記事で書かせていただきましたので、良かったら合わせてご覧ください。→ 認定こども園とは?入園後のメリット・デメリット、幼稚園や保育園とは違うママ友付き合いの特徴とは? )

 

歴代の役員メンバーを見てみると、専業主婦のママが多いため、役員の活動は専業ママに合わせた内容になっています。

私が役員をしていた時にも、働いているママは何人かいましたが平日に休みをとって参加してくれているような状況でした。役員決めの時に、「仕事をしていても役員できますか?」という質問は必ずあり、毎回「大丈夫です!」と回答されるのですが、実際は働きながら相当頑張ってくれていたと思います。

 

後に比較しますが、こども園と保育園の役員の内容は負荷が全く違います。

働くママにも役員に参加してほしいのなら、参加できる環境、内容に変化していくことが必要だと思います。

今までの活動内容を維持したいのなら、働くママに参加を強いるのは難しいと、私は感じます。

どちらの方向で進めていくのかをしっかりと決めてシフトしていければ、こども園の役員活動も上手くいくのではないでしょうか。

 

認定こども園と保育園! 役員の仕事を比較

次男のこども園で2年間、長男の保育園で2年間、役員をやりました。

その内容を比較してみると、このような違いがあります。

 

こども園 保育園
各クラスから2~3名 人数 各クラスから2~3名
1ヶ月~2ヶ月に1回程度 役員会の頻度 1ヶ月~2ヶ月に1回程度
午前中(9:30頃~) 役員会の時間帯 夕方(16:30頃~)
MAX 4時間超えも 役員会にかかる時間 MAX 30分まで
お手伝い必須、役員主催の行事もあり 園行事への係わり方 園行事は先生主催、必要ならばお手伝い
協調性、丁寧、細かい 重視していること 効率、要領

 

役員の人数、頻度まではどちらも同じようなものでした。

役員会の時間帯の項目から違いが出てきます。保育園はお迎えの時間が目安になっていて、夕方16:30頃から開催が多かったです。フルタイム勤務のママは役員会の日だけ早退して参加しているようでした。役員会終了後に、教室に子どもを迎えに行き、帰って夕飯の支度…と立て込んでいるため、役員会は最大で30分、と決めて集まっていました。

事前に話し合う項目がズラっと並んだアジェンダが配布され、テキパキ進行されていきます。最後に質問がなければ終わり。あまりの進行っぷりに議事録の記入が追いつかなかったのを覚えています。

 

こども園ではどうでしょうか?

まず開始時間は午前9:30~です。基本は子どもが園に行っている間に集まることになっています。終わりの時間は特に決まっておらず、お昼頃になったら解散。長引いた時には、14:00のお迎え時間までかかったこともありました。

話し合いものんびりとしていて、「結論を出す」というよりは「みんなで考える」「みんなで作業する」といったことに重点を置いている印象でした。話し合いの中に随時、雑談や笑いも入り、「じゃあ、実際にチケット作ってみましょうか」と作業的なものが入ることも。

保育園での役員経験から最大でも30分で終わるだろうと思って参加し、初回で度肝を抜かれた私ですが、一年経つころには長い役員会にもすっかり慣れて、それはそれで楽しめました(笑)

一言で言うなら、保育園の役員会では「効率、要領」を重視している。こども園の役員会では「協調性、丁寧な作業」を重視している、といったところでしょうか。

 

働くママなら絶対に保育園での役員会形式を推したいところですが、幼稚園ママの中には今まで通り丁寧な細かい活動を指示するママたちも少なからずいます。

こども園の役員活動の難しさはそこに尽きると思います。

 

活動内容やメリット・デメリットを知れば役員は怖くない

 

「役員をやってみて良かった」と思う人がいる一方で、「できればやりたくない」と思う人も多いのではないでしょうか。

息子の小学校ではPTAの立候補が出ずにくじ引きとなり、悲鳴が上がったり、中には過呼吸の人が出る…など大騒ぎになったこともありました。

私の周りでも、「役員になったらどうしよう」「絶対に嫌」という人もいます。

 

役員になったらどうしよう、という不安は「実態を知らないから生まれる」ことも多いです。実際にどのような活動をするのか、メリット・デメリットは何なのかなどを知っておけば不安や恐怖も治まります。

こちらの本はPTAの仕事について書かれたものですが、こども園の役員とも共通するところが多数あります。

まずは役員の仕事を知ることから始めてみませんか?

 

 

 

もし役員に決まってしまった、役員をやるか悩んでいる、という方がいたら、ぜひ前向きに考えてみてほしいです。どうせやるなら、楽しくやったほうが得ですし、そんなママの姿をこどもたちも喜んでくれるのではないでしょうか。

一年が終わった頃には、必ずプラスの面で何か得るものがあると思いますよ!

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