二度の出産で切迫早産となり、入院を経験しました。出産のための入院準備は進めていたものの、まさか切迫早産で入院するとは思っておらず、入院準備も心の準備もできていない状態でした。切迫早産で入院となった方、入院になるかもしれない方にとっては、入院生活がどのようなものなのか、何が必要なのか、不安なことも多いと思います。そこで、私が実際入院していた時のスケジュール、あってよかったものなどをご紹介したいと思います!少しでもお役に立てば嬉しいです!
※本記事は筆者の記憶から執筆した体験談です。切迫早産に関する診断・注意事項はかかりつけの医師に確認をしてください
切迫早産と診断を受けてから入院まで
長男、次男ともに妊娠中、切迫早産の診断を受けました。
長男の時には28週からウテメリンを飲み始め、33週で2週間入院。その後退院し、37週5日で出産しました。
次男の時には24週からウテメリンを飲み始め33週で4週間入院。点滴を外した翌日に退院する予定でしたが、退院予定の日に陣痛がきてしまいそのまま出産、37週0日でした。
転居により長男次男と別々の病院に入院したこともあり、病院の方針などから退院の時期は異なりました。
ウテメリンを服用していてもお腹が頻繁に張るようになり、妊婦健診で相談したところ赤ちゃんがかなり下がってきていることが分かりました。子宮頚管も2cmを切っていたため(この時期はまだ3~4cmあるのが理想と言われました)すぐに入院となりました。
※切迫早産の症状や原因には個人差があります。私が診断を受けた当時の様子はこちらの記事にまとめていますので、合わせてご覧いただけると嬉しいです。→ 切迫早産ブログ 二度の出産で入院した私が安静生活を乗り越えた方法
入院の準備が出来たのは一日だけです。
そのまま出産まで入院になる可能性もあるから、出産の準備もしてきて欲しいと言われました。
とりあえず、準備できている赤ちゃんの肌着やガーゼなど思いつくものを持って行きました。授乳ブラとマタニティショーツは早めに買っておいて本当に良かった…と思ったのを覚えています。
唯一、後悔しているのが骨盤ベルトです。
本当に必要なのかどうか分からず購入を見送っていましたが、出産後に使わなかったことで骨盤の戻りが遅くなり、しばらく腰痛が酷くなりました。次男を出産した病院では、骨盤ベルトがセットで入っていましたが、病院でもらえないようなら入院前に準備しておくのがオススメです!
入院の手続きが済んだらすぐにベッドに案内され、パジャマに着替えるよう説明を受けました。その後、横になって点滴が刺され、私の入院生活が始まりました。
切迫早産で入院した場合の一日のスケジュール
入院生活の一日のスケジュールはこのような感じでした。
6:30 | 起床 |
体温、血圧のチェック | |
先生の回診 | |
7:30 | 朝食 |
NST検査 | |
15:00 | おやつ |
NST検査 | |
18:00 | 夕食 |
21:00 | 就寝 |
※NST検査…ノンストレステストといって赤ちゃんの心拍やお母さんの子宮収縮状態を見るテストです。
スケジュールだけ見るとゆったり優雅な生活ですが、これ以外の時間はずっと「安静」にしていなくてはいけません。
身体は元気なのに安静に寝てなくてはいけない、というのが予想外に辛いことだというのをこの後入院生活で嫌というほど味わうことになります。
切迫早産の入院に必要な持ち物
入院が決まり、病院から指示された持ち物は下記の通りでした。
・健康保険証
・印鑑
・下着
・洗面セット
よく分からず、最初は指示された物だけを準備して入院したのですが、結局全然足りずに後から追加で持ってきてもらうことになりました。追加で持ってきてもらったものがコチラです。
・シャンプー、コンディショナー、ボディソープ
・うがい用コップ
・箱ティッシュ、ウェットティッシュ
・フェイスタオル
・吸水ナプキン
・汗ふきシート
・ドライシャンプー
・アロマの消臭スプレー
・本
・携帯の充電器
私は普段、歯磨き後は手で水をすくって口をすすいでいたのですが、点滴をつけたままの歯磨きではこれが面倒でした。うがいをするのにも使えるので、コップは必所品です!
吸水ナプキンもそれまで使用したことはありませんでしたが、膣内の検査やなかなかお風呂に入れないことで想像以上に下着が汚れてしまうので、とても役に立ちました。また、お腹が大きくなってきてから出産後までは、くしゃみやちょっとした拍子に尿漏れしてしまうことが増え、手放せなくなりました。
私の場合は、お風呂は週1回程度でシャワーのみ15分だけと決まっていましたので、汗ふきシートやドライシャンプーにも助けられました。
自分で自分の臭いが嫌になることももちろんですが、久しぶりに面会に来てくれた長男(当時3歳)から小さな声で「ママ、ちょっと臭いからお風呂入ったほうがいいよ」と言われたことがショックでした。
ママにギューしたいけどなんか臭い…とりあえず小さい声でママに教えておこう、と葛藤している長男を思い出すと、あの頃は可愛かったなぁと懐かしくなります(今は10歳になりプチ反抗期中です。笑)
汗ふきシートとドライシャンプーを入手してからは、長男も安心してギューしてくれました。
切迫早産の入院中に出来たこと
入院中、下記のようなことはOKでした。
・横になったままテレビを見る
・横になったまま本を読む
・横になったままケータイを見る
・お風呂は週1回シャワーのみ15分以内(張りがひどい場合には見送り)
基本的に横になったまま出来る事はOKでした。
週に1度のお風呂の時間以外は24時間点滴をつないでいます。ご飯を食べる時も、歯を磨くときも、眠るときはもちろん、トイレに行く時も点滴の台をガラガラ引いて点滴を連れていきます。
点滴の位置がずれるとアラームが鳴ってしまうため、点滴を刺している腕は極力動かさないように慎重に行動しなくてはなりません。
私は以前から腰痛持ちだったので、寝たりきりの体勢が辛く、テレビも読書も座ってしたかったのですがそれもダメでした。
読みたいけれど時間がなくて読めなかった本を持ち込んでいたので、それを読むのが数少ない楽しみでした。しかし、横になった体制で分厚い本を読むのは難しく、途中で手が痺れてきたり、ウトウトすると本が顔面を直撃したりしました。
そろそろ退院かな、と思っていた頃、別の病室の方が電子書籍で本を読んでいるのを見て羨ましく思いました。これなら手が疲れて痺れることもないし、入院中だけではなくその後の生活でも使えるので良いですよね!
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切迫早産の入院中に出来なかったこと
先ほどご紹介した「入院中に出来たこと」以外は全て出来ない状態でした。
そのため、出来なかったことはたくさんあるのですが、中でも「出来るだろうと思っていたのに出来なかった」ことをあげさせていただきます。
・売店に飲み物を買いに行く
・日記を書く
・寝返りをうつ
入院した日に、喉が渇いたので売店へ行こうとしたところを看護師さんに止められました。
「そもそも出歩かないでください。歩いていいのはトイレ行くときだけ。歯磨きも座ってしてください。」
飲み物は面会に来てくれた旦那さんにお願いすることにして、部屋で日記でも書こうと日記帳を開きました。
妊娠してから日記をつけていて、入院中は時間もあるだろうから、いつもより長く書こうかな、昔の日記でも読み返してみようかな、なんて考えていましたが、これもダメだと言われてしまいました。
起き上がって何かをするのはダメです、と。
「何のために入院しているのか、よく考えてくださいね。」
とキツメに言われ、看護師さんの目を盗んでコッソリ書く気力もなくなりました。
入院初日は「なんて怖い看護師さんなんだ…」と思っていましたが、入院期間が長くなるにつれて世間話ができるくらい打ち解けていきました。
「初日にめちゃくちゃ怖いと思いました」と白状したところ、私の前に切迫早産で入院した方の話を教えてくれました。注意してもずっとゲームをしていて、それはもう起き上がって熱心にずっとゲームをしていて。せっかく入院したのに張りは引かず、点滴の量も増えていったと言っていました。
「安静ってお母さんには退屈なのよね。でもお腹の赤ちゃんにとっては居心地が良いの。」
私はお腹の赤ちゃんを守るために入院したんだ。
この先もそれを忘れないようにしないと、と改めて思いました。そして、ダメなことをしっかり「ダメ」と叱ってくれた看護師さんにも感謝しました。
辛かったけど入院して良かった! 切迫早産を振り返る
動きが制限され出来ないことだらけの入院生活でしたが、それでもやっぱり「あの時に入院しておいて良かった」と今でも思います。結果的に、それが早産の回避につながり子供たちは無事産まれてくることができました。また自分自身が「切迫早産」についてよく分かっていなかった状態の中、入院していることで、万が一何かあってもすぐに先生に診てもらえるという安心感もありました。
病院の先生も看護師さんも、旦那さんも、おじいちゃんおばあちゃんも、みんな想いは一つです。
「赤ちゃんが無事に産まれてきますように」
それだけだと思います。
切迫早産で入院している間、何度も病室で泣くことがありました。自分の思うように動けないストレス、子宮頸管が伸びない不安、上の子に会えない寂しさ。
気持ちがグチャグチャになってしまいどうしようもない時もありました。ストレスにメンタルがついていかず、辛かったこともありました。
入院中にストレスだったこと、それをどう乗り越えたかについてはまた次回書かせていただきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!